■AI化、映像授業化で、現場の先生はどうなる?
駿台予備校がAIを利用した個人向け教材の開発に舵を切るという記事を読みました。
この記事によると、「学習にはタブレットを使用。生徒の正答・誤答の内容をAIが分析し、生徒一人ひとりに合わせて適切な解説を提示したり、次に出題する問題のレベルを判断したりする」とのこと。
…すごい!!!
AIの判断が本当に適切なものになるのか?という部分は未知数だけど、実現したら私もやってみたい!!(笑)
とはいえ、やっぱり先生と生徒という人間関係の中で、生身の先生によってなされるアドバイスにAIは適わないのでは?と思ったりもします。
特に、私も集合教育の現場で教壇に立つ指導者の一人として、やはりAIなんぞに負けたくないという気持ちがありますが、黒板しか見ていないようなやる気のない教師よりは、AIの方がはるかに有能な気もします…。
うーん、塾ってどうなっていくんだろう??
また、東進ハイスクールなどによる授業の映像化も、現場の先生の存在価値を脅かすのでは?と思われました。
で、実際、塾業界が今どうなっているかと言えば…行き場をなくした先生たちがあぶれるどころか、どこもかしこも人手不足、人手不足…。
どんなにCDやDVDが売られても、コンサートやライブが廃れることがないのと同じように、先生と生徒が信頼関係で結ばれて共に成長していくという、はるか昔から連綿と続く教育のスタイルは、これからもまだまだ続いていきそうな感じです。
■授業をしない塾の登場!?
武田塾をご存知でしょうか?
「全国初の授業をしない塾」を売り文句にしているのですが、「授業をしない」「参考書での自学自習」「1冊を完璧に」が教育方針とのこと。
私は集合授業をしていますが、武田塾の方針は「なるほど」と思います。
何故か?私も経験があるからです!
【読書論】の動画でも話しましたが、私は高校のとき、学校の授業とは別に「物理」と「地学」を独学しました。学校の授業では「化学」と「生物」を受講していました。
そして、実際に受験に使った科目は…「物理」と「地学」でした。
これは、「独学した方がいい!」という意味ではないです。
じゃあ、何故独学したか?
ある本との出会いによって、「将来、理論物理学者になろう!」と思ったからなんです。そのとき、学校では物理を受講していなかったので、独学せざるを得なかったんだよね。
そんな私の経験から言わせてもらうと、「授業を受けるのがダメなんじゃない。受身で授業を受けるのではなく、授業を利用して自ら学べば良いのだ!!」というのが、私の結論です。
■学校現場の「教え合い」は授業の概念を変えるか?
また、最近では学校でも「教え合い(学び合い)」といって、先生が一方的に教えるのではなく、生徒どうしで教え合うというスタイルで授業をする先生も出てきています。
下のリンク先は2014年の動画だけど、全国の小学校の2割、中学校でも1割が「教え合い」を導入しているんだって!学校も変わってきているんだね!
で、実はこれ、私もやったことがあるんです!
そのときは、当時、所属していた校舎で、何と偏差値80を越えるようなすごい3人がいて、その3人だけの特別クラスを設置したことがありました。生徒がたった3人で集合教育って言えるの?って感じだけどね。
そのときは、大学のゼミのイメージで「教え合い」をしました。
授業の進行も、リーダー格の生徒に任せて、生徒が間違ったことを言ったりしたときや、改善すべきだと判断したときだけ口を出すというスタイルでした。
ただ、私見だけれど、生徒4~5人に先生1人が理想かなって思う。
最適な人数はちゃんと研究しないとわからないけれど、1つのグループに生徒が多くなりすぎると、1人当たりの「教える」時間が減るということ、そして、1つ1つのグループに先生が1人いるというのが大事。
何故か?
生徒が間違ったときに、もれなく指摘できるからです。
生徒に丸投げして、間違った理解のまま進んでしまったら、せっかくの教え合いが悪影響をもたらすことにもなりかねないよね。
そう考えると、教え合いって魅力的だけど…ちょっとコスパは悪いかも。
…じゃあ、どうする??ってところなんだけど、長くなってきたので、続きは次回!!
次回は、華眼鏡先生の授業の秘密を大公開!?
お楽しみに!!
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